奄美物語 part3【純情恋愛】

 

 

GWもあと2日…はたしてを書き終えれるのか…。

編集長…眠いぃ…です。。

 

 

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N子「私、奄美大島に住んでるの。」

 

僕(にょうぇえぇえええぇぇぇぇぇぇ…)

 

奄美大島…??何県のどこだ?

どーやって行くんだ…?てか、島?しま?シマ?

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でも…会いたい。

 

 

僕はすぐに小木津に電話した。

(※YouTuber編にも出てきた中学の同級生、小木津

学校では常に成績トップ5に入るような秀才だが

毎回ワースト5に入っていた僕なんかの悩みや相談を

聞いてくれて、いつも完璧なアドバイスをくれる男。

僕の学生時代は小木津無しでは語れないし感謝しても

しきれないくらいの僕の恩人なのだ。)

 

小木津に今までの経緯を全て話し

奄美大島に行きたい事を伝えた…

 

小木津「マジで言ってる?笑」

 

僕「マジ!」

 

小木津「お金はあるの?」

 

僕「原付買おうとして貯めてたバイト代がある!」

 

小木津「わかったよ…13時にうちに来て」

 

小木津の家に向かうと既に下調べをしてくれていた

生まれてからほぼ茨城から出た事ない僕に

 

自転車で近くのバスターミナルまでの道

バスで羽田空港までの乗り方

空港内での搭乗の手順ややり方

奄美に着いてからの道

 

など、当時サービス開始し直後だったストリートビュー

などを駆使して細かく説明してくれ、わかりづらい

道などはプリントアウトして一緒に段取りを決め

 

最後にチケットとホテルを予約した。

 

この時はまだLCCとか格安の便が無くて1日1本だけ

でているJALしかなくて片道40000くらいかかり

それを往復買い、ホテル代とそれに向こうでの飯代

全て含めると約10万…。。

高校2年の僕にはかなり大きな決断だった。

 

(あ、エイプ買えないなw)

とかも思った覚えがwww

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それにオシャレな服など皆無だったし既に貯金が

底に着いた僕は、小学校から仲のいい柏レイソル

ユースで活躍してたサッカーバリうまでイケメンの

友達に頼んで要らない服を譲ってもらったw

 

こうして…

周りに助けられながらも奄美にいく準備ができた。

 

 

2010年1月某日渡航当日。

午前3時に荷物を自転車のカゴと背中に背負い出発した

隣町のバスターミナルまでは自転車で1時間。

暗くて車もまばらな県道や農道、林道、牛小屋の横も

自転車で駆け抜けて、つくばのバスターミナルに着いた

 

そこからはバスで移動…バスすら乗った事ない

田舎者の僕はドキドキしながらもスーツ姿のリーマン

数人とバスに揺られ羽田空港へ向かう

 

他のリーマンは寝てたけどギンギンに興奮してた僕は

一睡もしない状態で7時前に空港に着いた。

小木津との打ち合わせ通りに予約してたチケットを買い

搭乗口付近の椅子で8時過ぎに出発する便をPSP

喧嘩番長をやりながら待機する僕

 

すると奄美行きのアナウンスが流れ、機内への搭乗の

案内が流れた、ロビーのテレビで朝青龍がサッカーを

している映像を横目に飛行機に乗ったのを覚えているw

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飛行機に乗ってからは流石に疲れたのか

離陸してからすぐに寝てしまい起きたら窓の外には

青い海と大きな島の綺麗な景色が広がっていて

iPodからはjanne da arcのHeavenが流れていた

HEAVEN

HEAVEN

「悲しそうな目ばかりしないで、迎えに行くから大人しく待ってろよ」この曲を聴くと未だに思い出して泣けてくる…笑

 

飛行機を降りるとイイ雰囲気の少し寂れた奄美空港

そして「いもーれ奄美へ」(いらっしゃい)の看板

 

1月とは思えない気温だったし

とてもゆったりとした時間が流れていた。

 

空港を出ると少し曇り掛かった空でさっきまで降っていたような感じだったが今は降っていない、よかった…。

 

なぜなら…N子と待ち合わせしている繁華街まで

旅行費節約の為に歩きだったからな(31キロ)!!

 

今じゃ考えられない距離だけど30キロがどのくらいの

距離かも想像つかない17歳の僕は小木津との打ち合わせ

の段階で歩く事を決意!小木津には地図を渡されていた

 

空港を出て15分、30分、45分、1時間、と歩いた

ここで僕は思った(思ってた道と違う…)

 

道の高低差ありすギィィイィィイ!!

 

Googleマップではわからなかったけど…

奄美大島は山ばっかだった。。

予定では3時間くらいで目的に着く予定だったのに

もう1時間30分経ってるし…振り返ると空港が見えたww

 

(うせやろ…)

 

積んだ…予定の時間に間に合わない…。

 

ボロボロの自販機でリアルゴールドを買いため息を吐く

それでも歩くしかない…僕は考えた…。

茨城では100%無理な事だし…やった事ないけど…

 

次に車が来たら手あげてヒッチハイクをしようと

 

 

僕は歩きながら車が来るのを待った。

 

待った…

 

待った…

 

待った…

 

…。

…。

 

 

 

てか!!wwまず車がこねーじゃんwww

 

おかしい!!ここは小木津と調べたから知ってるが

奄美で1番の生活道路!!来ない訳がない!!

 

だがもう15分以上車を見てない…

茨城より田舎だった。

 

 

奄美は日本で1番日照時間が短い場所…

時間は1月の14時あと2時間もしたら日が落ち出す…

ここは無人島か?とすら思えてきた…

 

(死ぬ!!)

 

その時、お爺ちゃんが乗った1台のエブリィが来た

必死に手を挙げる僕…

 

ギィー!!

 

そのエブリィは急ブレーキを踏んで止まってくれたw

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爺「どしたぁー??」

僕「すいません、…道がわからなくなっちゃって…」

爺「どこまで行きたいんだ?」

僕「名瀬ってとこまでです…」

爺「乗りな」

 

仏様…失礼!…神様のように思えた。

 

空港から名瀬まで歩こうとしたのかww

とびっくりされながらも、そのお爺ちゃんに

奄美の事について少し教えてもらい、途中缶コーヒー

までご馳走になりながら目的地まで送って貰った。

 

どうやらそのお爺ちゃんは自分の家を過ぎてまで

送ってってくれたみたいで本当に優しい方だった

(住所聞いてなんか茨城の物でも送れば良かったなと今になっておもう)

 

時間は15時、N子との約束の時間は17時

とりあえず予約していたホテルにチェックインした

ホテルのロビーのおばちゃんが

(子供が1人で来たよ!!しかも住所茨城!?)

みたいな驚いた顔をしていた

 

ホテルの部屋に入りテレビをつけると茨城では

放送してない番組ばっかで天気予報も当たり前だけど

鹿児島の天気しかやってなく

改めて凄い遠くまで来ちゃったんだなと思った。

 

そして約束の17時、待ち合わせ場所はこのホテルの前

 

ここ数ヶ月メールや電話では何度もやり取りしてたけど

実際に会うのは始めて。

緊張もしてたし不安もあってへんな感情だった

 

16時50分僕はホテルの前でN子を待っていた。

 

すると奥からロビーのおばちゃんがゴミ袋を持って

歩いてきた…おまえじゃない…。

 

16時55分すると奥から、背の小さい女の子が

萌え袖で口元を隠して照れながら歩いてきた。

 

 

僕はリアルで初めてN子に会った。

 

 

 

続く。